アルプス・グリーンデバイス株式会社(以下アルプス・グリーンデバイス)は、ノートPCやサーバーに搭載されるCPU電源などの大電流に対応したリカロイ パワーインダクタ「GLMDシリーズ」を開発。本年12月よりサンプル出荷を開始いたします。
なお、本製品は、2011年10月4日から千葉・幕張メッセで行われる「CEATECJAPAN 2011」に出展いたします。
昨今、ノートPCやサーバーなどの電子機器の多機能化、高性能化に伴い、その消費電力がますます増加しています。一方、これら電子機器は省エネ化への要求も高く、性能の向上と消費電力の低減を両立させるため、低損失なパワーインダクタが求められています。
パワーインダクタは、ノートPC内の各回路に電圧を変換して供給するDC/DCコンバータに搭載されています。特にノートPCでは、消費電力の多くをCPUが占めていますが、そのCPU動作時の90%以上が軽負荷状態にあり、この状態で電力損失の低減に課題がありました。DC/DCコンバータにおける損失の主要部分はインダクタロスが占めているため、パワーインダクタには低損失が求められています。
アルプス・グリーンデバイスでは、ノートPCのメモリや液晶ディスプレイなどのローカル電源向けに業界トップレベル※の低損失を実現したパワーインダクタ「GLMCシリーズ」を量産し、市場で高い評価を受けています。今回、CPU電源などの大電流に対応可能な、リカロイ パワーインダクタ「GLMDシリーズ」を新たに開発しました。今後も、低損失が求められる機器に対し、バラエティを拡充していきます。
本製品のコア材料に採用している磁性材料リカロイは、東北大学と共同研究した金属ガラスであり、当社独自の磁性材料で、業界トップレベル※を誇る優れた低損失が特長です。金属ガラスとは、アモルファス金属の一種で、不規則な原子配列を持ちつつ、酸化物ガラスと同様に過冷却液体領域をもった工業的に利用しやすい材料です。この磁性材料の採用により、従来のインダクタに比べ主に軽負荷時における低損失を実現しています。
また、アルプスグループが磁気デバイス製品や高周波製品で培った組立技術や独自の巻線技術を採用することで、直流抵抗を低減しました。これにより重負荷時の低損失と低発熱も実現しています。
今後、低損失のパワーインダクタは、据置き型ゲーム機やPOL電源向け用途にも求められており、市場の広がりが期待されています。

